国際教養振興協会は、国際社会の一員としての意識を持つ「国際教養人」の創出を支援しています。

一般社団法人 国際教養振興協会

会員のお申込みはこちら

活動報告

国際教養振興会 活動報告

Report

投稿日:2025年11月14日

[3]タイのしめ縄プロジェクト! in タイ早稲田日本語学校


まずはタイ早稲田日本語学校さまのしめ縄プロジェクト、無事に終了致しました。

本当にありがとうございます。

今回は、急遽、昨年、受講くださった生徒さんが、私の日本語での正月講座をリアル・タイムに対話と通訳を交えて行ううというイレギュラーな形式を取りましたが、いやぁ、これはこれでとても面白かった。


もちろん、その前提には、通訳をしてくれたお二人が、微笑みの国に相応しい、とても素敵な笑顔を振りまいてくれる方々だったので、それだけで随分と助かりました。

終始穏やかな雰囲気で迎えられたのは、このお二人のおかげかもしれません。

と同時に、特筆すべきは、昨年、受講された方がこうして、今度は通訳として入る。

まず、たった一年で、ここまで話せるようになっているという、その習得スキルにも驚愕ですが、昨年、受講してくださっているので、その理解度も相応にある。

事前にリハーサルも行いましたので、その理解度はさらに増したのではないでしょうか。

とにかく、早稲田日本語学校さんの教育の素晴らしさを改めて感じさせていただきました。

そして、実際のしめ縄づくりですが、チュラロンコン大学の時もそうでしたが、みなさん、とてもお上手で、今回、逆向きに締めるような方がいらっしゃらなかったので、仕上げの部分で少し助成するくらいでいけました。

タイでもまぁ、中国文化の影響で、お年玉のようにお金を配る習慣があるようですが、「お餅にしません?」という提案には、やはり不評でした(笑)。


まぁ、当然だし、よくよく考えれば、香港に駐在していた時は、私も社員にふるまったことをふと思い出した。

また、今回、現地の日本人会の方も視察に訪れてくださり、大変興味を持ってくださり、来年以降、いろいろとご一緒申し上げることができるかもしれません。


タイ早稲田日本語学校さまからも「来年もぜひ」と仰ってくださいました。

最終目標は、現地の方々でこのプログラムが自主的にまわることで、来年は認定講師の養成も含めて、人的交流をさらに深める可能性を模索して参りたいと思います。

できれば、クラファンに頼らない形ができるのが理想ですが、仕込みにはもうちょっと時間はかかるかなぁ。

でも、何とかうまい形を作り、この繋がりを欧州まで広げていきたいと考えております。

実は欧州でもパリやアムステルダムといった国でやってみませんか、というお声もいただいております。

もちろん、そのためには稲わらの確保が必須となりますが、どうやらスペインの方に日系の農夫さんがいらっしゃるという声もキャッチアップしております。

そして、最終的には、日本から学生さんを連れて、各地の大学生間の交流を文化活動を通じて結ぶことができれば、より一層、価値や意義が増すと考えております。

そして、それを国内にフィードバックして、固有の文化を学ぶ永続的な価値を高め、小学校や神社を通じて、その維持や継承に前向きに努める体制を構築する。

それがこの「しめ縄プロジェクト」の最終ゴールかなぁと思っております。

そして、その副産物として、こうした文化的な交流や親睦を高めることが、相互の理解を促し、平和構築の礎となる。

よく、グローバルは、ナショナリズムと対立軸で語られることが多いですが、私としては、独自の国家像を守りながら、グローバルな交流を促す。

今のようなミックス・カルチャーを目指すのではなく、違いにおける理解と尊重を保ちながら、世界全体の安寧に寄与することが大事なんじゃないかなぁと思っております。

そういう意味ではグローカルなんて造語もございましたが、個人的にはここが一番しっくりくる。

まぁ、そこに至る道程はまだまだ見えませんが、それこそが八紘一宇の精神と捉え、引き続き、頑張って参りたいと思います。


とにかく、今回、受講されたみなさんも素敵な笑顔を見せてくれました。

今回、とりわけご協力くださったなっちゃん、新宮さんをはじめ、稲わら確保にお力添え下さったノビさん、すぐり先を提供くださった小田原さんほか、ボランティアのみなさん、藤堂先生、クラファンにご支援くださった皆様に最大の感謝の敬意を示したいと思います。

あ、とは言え、まだクラファン達成できておらず、あと、25万円到達しないと支援は0という結果になってしまいますので、こちらこの考えにご同意いただけるようでしたら、あともう少し、よろしくお願い申し上げます。

ということで、本日は、こちらで日系の方に向けた東條家のお話もさせていただき、明日帰国する予定です。

タイ早稲田日本語学校の皆様、ありがとうございました。


東條英利 拝

活動報告一覧へ戻る