しめ縄プロジェクト
Our Project
令和4年(2022年)5月、当「しめ縄づくりプロジェクト」は、大阪・関西万博が推奨する「いのち輝く未来社会のデザイン」実現のためのアクション、「共創チャレンジ」への登録が承認されました。
これでオリンピックに引き続き、大阪・関西万博でも当活動を知って頂くことができました。
まだまだ小さな活動ではございますが、今後ともよろしくお願い申し上げます。
→大阪・関西万博共創チャレンジはこちら
令和元年(2019年)10月、当「しめ縄づくりプロジェクト」は、内閣官房東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会推進本部事務局が運営している文化キャンペーン・プログラム、「beyond 2020」の認定を受けました。
これはオリンピック開催後におけるレガシー創出を目的に当プログラムが日本文化の魅力を発信する活動として認められたことになります。
まだまだ小さな活動ではございますが、今後ともよろしくお願い申し上げます。
→beyond 2020 公式サイトはこちら
「祝祭日の意味」や「年中行事の意味」など思いの外、私たちは身の回りの出来事に対して無頓着になってはいないでしょうか。例えば、お正月にみられる「お正月飾り」や「初詣」には馴染みがあってもその意味を知ることはほとんどありません。これもよく言えば、「習慣化」されていると言えますが、逆の言い方をすれば、「形骸化」しているとも言えます。
形骸化の怖さは、その意味を知らないことからその価値を容易に見失うことにあります。要不要な単純な原理で言えば、「文化」は時代的経過にその価値を負う部分も少なくありません。であればこそ、遺すべき文化というものはその価値をきちんと伝えなければ淘汰される定めにもあるのです。
しかも、時代は大家族主義から核家族、お一人様へと移行し、学校教育の中でも社会教育よりも大学進学が尊重されるようになりました。このため、今日の日本では、伝統的な文化や風習の意味や理解に触れる機会すら失われつつあるのです。
世の中のグローバル化が進むほど、その土地の持つ意味や意義はさらに必要となって参ります。「世界を知るにはまず自分から」。本プログラムはその第一歩としてお役立ていただけると信じております。
それでは、なぜ、「お正月」という習慣を取り上げたかというと、一つには、「お正月が国民的行事であるため、全国共通の課題として捉えることができること」、二つには、「実際の無理解がある問題を引き起こしているということ」の二点にが上げられます。
実際、「教養」を一言で定義することは難しいかもしれませんが、お正月であれば、誰もが身近な文化的習慣として一定のイメージは持っていらっしゃると思います。このため、お正月は、他のテーマや習慣に比べ、地域や老若男女を問わず誰にでもわかりやすく感じられる普遍性を保持しております。
しかも、「一般のお正月」は本来、農業・穀物の神さまとなる「年神さま」をお迎えするための行事なのですが、当然、お正月に飾られるしめ飾りは「稲わら」であるというのが慣例でした。しかし、スーパーなど一般に流通しているものの多くがすでに「稲わら」ではなく、「中国産の水草」という「雑草の類」が用いられているという実状は、まさに形だけで中身を伴わなくなった象徴と捉えることができると感じております。
このため、見た目は市販で売られているものよりも不恰好・不細工になるかもしれませんが、自分たちできちんと稲わらで作って、文化的な意味を踏まえたものを飾ることに相応の意義や価値が出てくるのではないかと考えております。
まずは年間に参加される方の具体目標を10,000万人に定め、プログラムの普及・啓発に臨んで参りたいと考えております。そのためにも、約300名の認定講師(指導者)を育成し、同時多発的に様々な場所で、本プログラムが実施される体制を作って参りたいと思います。
また、私たちが持つ固有の文化を次世代に継承させていくためにも、学校関係で本プログラムが実施できるよう、いろいろな働きかけを行なって参りたいと思います。将来的には、本プログラムが全国すべての学校でも実施され、私たちの持つ身近な文化を当たり前に学ぶことのできる環境を作って参りたいと思います。
そして、しめ縄をきちんと作ることが出来る技術者を育成し、高齢化を迎える生産者の現状を打開し、安定的なしめ縄の確保に臨みたいと思います。
以上を当しめ縄プロジェクトにおける当該目標としております。参加された方の中には「意外と大変だった」という声を聞くことも少なくありません。しかし、同時に「楽しかった」という声も多く、結果、体験された皆さんは、「お正月を迎える意識が変わった」と大変喜んでくださっております。
中でも「今まで買ったものを飾りつけている時は何も感じなかったけど、自分が作ったものを飾るということがこんなにも誇らしいものだとは思いませんでした」というお声は多く、これはまさしくお正月の意味を知ったからこそ感じるそれなりの意識の変化と言えるのかもしれません。当プログラムにはそうした文化に対する主体的意欲や関心を換気してくれる様々な可能性を含んでいると実感しております。
また、当プロジェクトには2016年より大きな変化が表れ始めました。それが「神社」での開催です。2015年まではどちらかと言えば、各地の一般施設での開催が多かったのですが、2016年からは各地の神社さまで開催されるケースが急増しました(2016年は14会場中10会場が神社さま)。これも文化的な意味を知ったことによる参加者側の意識の表れと言えるのかもしれません。
このため、会場によっては、地域の氏子さんをはじめ、プログラムにおける土着性が高まり、ローカル・コミュニケーションを促進する機会としても非常に有益なものだと実感しております。
さらには、当プログラムは「しめ縄づくり」という簡易なワークショップも含まれることから小さなお子さんからお年寄りまで様々な世代の方に楽しんでいただくことが可能となっております。
中には、おじいちゃんからお孫さんまで、三世代そろってご参加頂いた方もおり、ここで生じる文化的なコミュニケーションは近年の家庭内コミュニケーションにはない新しさがあり、これも参加された方に喜んで頂けた一因と考えております。本来であれば、親から子へ、子から孫へと文化はある程度継承されていくものですが、現在はそうした機会そのものが失われつつあるだけに、こうした文化的な取り組みを家族で参加することの意義は非常に大きいと感じております。
当プログラムは、2017年に大阪の公立の小学校(成育小学校)で初めて開催されました。これは文化継承という観点からも非常に重要なことであり、大いなる一歩と感じております。そして、2019年には東京の小学校で初めて授業の一環として当プログラムが迎えられ、福岡の進学校でも同様に授業の中に取り入れられました。
私たちはすべての小学校にこうした伝統文化教育を取り入れていただけるよう、今後も小学校での取り組みに注力して参りたいと思います。
また、2017年には、アメリカはロサンゼルスといった初の海外遠征も成功させました。主な参加対象は、現地の日系人・日本人となりますが、外国人の参加者も見られ、改めて、当プロジェクトの様々な可能性を感じております。つまり、当プログラムは国内日本人のみならず、海外の日系人にも有効であり、また、そこから生じる文化的な交流においても非常に有益であることが分かりました。今後も、米国のほか、台湾をはじめとした海外での可能性も視野に入れ、取り組んで参りたいと思っております。
当プログラムは様々な形態・組織での開催にチャレンジして参りました。例えば、老人介護施設やシニア大学といった高齢者向けへの取り組み、そして、シングルマザー協会や企業内の研修の一環として開催したこともありました。今後もこうした可能性にも触れつつ、様々な対象、ステージに挑戦して参りたいと考えております。また、2018年現在においては、特定地域の観光ツーリズム機構など、外国人観光客向けのプログラムとしての導入の可能性も協議しております。このように、当プロジェクトには様々な可能性があり、私たちもそうした機会に挑戦し続けていきたいと思っております。
◆2011年
・東京でお正月講座を開催(この時はまだしめ縄づくり体験はなし)。
→2011年の詳細(準備中)
◆2012年
・東京で初のしめ縄づくりを開催(農家をゲストに招き、初じめてのしめ縄づくりに挑戦)。
→2012年の詳細(準備中)
◆2013年
・東京にてお正月講座としめ縄づくりを完全自主開催(稲わらの調達からしめ縄づくりの指導までを経験)。
→2013年の詳細(準備中)
◆2014年
・大阪で初の開催(東京以外で初めて開催)。
→2014年の詳細(準備中)
◆2015年
・しめ縄づくりプロジェクト初の全国企画へ(全国9会場約250名の動員を達成)。
・主な開催地域:東京/大阪/愛知/岐阜/奈良/広島/静岡/神奈川/石川
→2015年の詳細(準備中)
◆2016年
・しめ縄プロジェクト全国企画第二弾(全国14会場約650名の動員を達成)。
・主な開催地域:愛知/千葉/岡山/東京/静岡/福岡/石川/奈良/大阪
・神社での開催が激増!
(熱田神宮・宗忠神社・湯島天満宮・冨知浅間神社/宮地嶽神社/重蔵神社/天日陰比め神社/若宮八幡大神宮/住吉大社)
→2016年の詳細(準備中)
◆2017年
・しめ縄プロジェクト全国企画第三弾(全国17会場約900名の動員を達成)。
・海外(LA)で初の開催。
・公立の小学校で初の開催。
・栃木県・秋田県で初の開催。
・東京で初のインストラクター制度を導入(有資格者がアシスタントとして参加)。
・主な開催地域:米国LA/愛知/栃木/岡山/東京/石川/福岡/広島/秋田/千葉/大阪/神奈川
・主な開催神社!
(熱田神宮・大前神社・窪八幡宮・宗忠神社・湯島天満宮・重蔵神社・宮地嶽神社・重蔵神社・若宮八幡大神宮・広島護国神社・稲毛神社・自由が丘熊野神社)
→2017年の詳細
◆2018年
・しめ縄プロジェクト全国企画第四弾(全国32会場約1500名の動員を達成)。
・熊本県・三重県・埼玉県・兵庫県・富山県・徳島県で初の開催。
・公立の小学校での開催2校へ。私立の小学校でも開催
・企業研修パターンで初の開催(地方大手企業・外資系企業・医療クリニック・業界団体ほか)。
・大阪でも初のインストラクター制度を導入(有資格者がアシスタントとして活躍)。
・主な開催地域:福岡/熊本/愛知/秋田/神奈川/東京/三重/徳島/岡山/栃木/大阪/石川/富山/兵庫/広島/埼玉/奈良
・主な開催神社!
(宮地嶽神社・出水神社・愛知県護国神社・平塚八幡宮・鴨居八幡神社・稲毛神社・徳島縣護国神社・窪八幡宮・徳守神社・大前神社・若宮八幡大神宮・富山縣護国神社・湯島天満宮・広島護国神社・石上神宮)
→2018年の詳細
◆2019年
・しめ縄プロジェクト全国企画第五弾(全国27会場約1600名の動員を達成)。
・>公立の小学校で初めて授業の一環として「しめ縄プロジェクト」を開催。
・一部上場企業で初めて「しめ縄プロジェクト」が導入される。
・米国、ロサンゼルスにて、ガーデナ、オレンジカンティの2箇所での開催を実現。
・主な開催地域:福岡/熊本/愛知/秋田/神奈川/東京/三重/徳島/岡山/栃木/大阪/石川/富山/兵庫/広島/埼玉/奈良
・主な開催神社!
(宮地嶽神社・出水神社・愛知県護国神社・平塚八幡宮・鴨居八幡神社・稲毛神社・徳島縣護国神社・窪八幡宮・徳守神社・大前神社・若宮八幡大神宮・富山縣護国神社・湯島天満宮・広島護国神社・石上神宮)ほか
→2019年の詳細
昨年は、新型コロナの影響で、私たちのしめ縄プロジェクトも相応の自粛を余儀なくされてしまいました。幸い、昨年は各認定講師が自主開催という形で小規模ながらも多くの開催がありましたので、まったく動けなかったという訳ではありませんでしたが、それなりに厳しい状況を強いられてしまったのは事実であります。つきましては、2021年度「しめ縄プロジェクト」は、まずはコロナ前の2019年度の状況に近づけ、2,000名以上の参加に近づけるよう、いろいろと工夫をして参りたいと思います。おかげさまで現在、昨年より再開の動きが見られはじめ、いくつか開催も決まっておりますので、最寄りにてご関心などございましたら、ふるってご参加くださいませ。
2021年度は、おかげさまで、小学校関係の関西が少しずつ増えております。昨年に引き続き、東京都北区立の王子小学校(東京)、私立のリンデンホールスクール小学部(福岡)をはじめ、今年は大阪市立聖賢小学校が1〜6学年すべての児童に対して取り組んでいただけることになりました。本当にありがたいことですね。今年は来年の活動に繋げるために開催に他校の視察を迎えるなど、なんとかこの動きを推し進められるように頑張って参りたいと思います。
2020年は、東証一部上場企業で川田工業さまが、この「しめ縄プロジェクト」を採用してくださいました。今年も企業さまに本物の稲わらを用いた「しめ縄」を迎えていただけるよう、啓発活動に努めたいと思っております。
2018年も様々な開催パターンを実践し、小さいながらもコツコツと実績を積み重ねていこうと思っております。もし、ご自分の地域でもこの「お正月マスター・プログラム」を企画したいという方がいらっしゃいましたら、ぜひ、当会事務局までお気軽にお声がけください。基本、大人30名様以上の開催が見込まれれば、こちらより積極的に出向いていくつもりでおります。
もちろん、「稲わらの手配などは当会にて手配いたします」ので、その点はご安心くださいませ。開催会場につきましても、決して神社さまでなければならないということはありません。もちろん、必要に応じて、当会より該当地域への神社さまへ働きかけることも可能ですので、まずはお気軽にご連絡くださいませ。
▶︎国際教養振興協会・しめ縄プロジェクト実行委員会まで
活動概要
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